2日間の講習は、フィオラノ・サーキットにおいて実施されます。受講するフェラーリ・オーナーは、フェラーリの起源を探る旅へと乗り出し、フェラーリ・クラシケの世界に迫るとともに、電子制御が自動車の世界を席巻するようになる前のモデルを操るドライビング・テクニックを身につけることができます。

まず、308 GTSとGTBi、550 Maranello、さらにはMondial 3.2といった、本講習で使用する車両に関する実践的な知識を身につけることからスタートします。

車両をリフトに載せて詳細な分析を行うほか、パワートレインを分解して、それを構成する各種エレメントについて学びます。その後は、オフィチーネ・クラシケ・フェラーリを巡るガイドツアーが行われ、技術図面やエンジニアのノート、1947年以降に生産されたGTレーシングカーのレース・レポートなどを目にすることができます。

続いて行われるサーキット・セッションでは、電子制御のアシストがない車両を運転する際のドライビング・テクニックについてインストラクターが説明を行います。参加者はそれぞれにインストラクターを同乗させ、さまざまな条件でドライビング・セッションを行います。ウエット路面での走行や、高速域でのカウンター・ステアなどもその一部です。